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土壌の油汚染調査

当社ジオリゾームは、環境省指定調査機関(環2003-8-2031)の土壌汚染状況調査会社です。油汚染の土壌汚染調査については、詳しくは「土壌汚染コンサルティング事業HP」をご覧下さい。

ここでは、油汚染の基準や調査方法について、簡単にご紹介します。

油汚染調査の方法と費用

土壌の油汚染が生じるケース

Case1.クラックからの浸透

製品の加工工程で油を使うところや、給油を行う施設などでなどで油が漏えいした時、コンクリートやアスファルトにクラック(ひび割れ)が入っていた場合、土が露出していた場合には、そこから油が浸透し、土壌を油で汚染することがあります。 一概に言えませんが、操業年数が長い程クラックが入っている可能性が高く、油汚染が生じている可能性も高くなります。
漏えいによる土壌汚染を防ぐには、漏洩時に土壌に浸透させないことが重要です。

Case2 給油施設の配管からの油漏れ

ガソリンスタンドや、自動車整備工場、運送会社などに設置されている給油施設。この配管から、油が漏れだして、土壌を汚染する可能性があります。特に地下にタンクを設置している場合には、タンクと配管のつなぎ目や、老朽化した配管のひび等から油が漏れ、土壌を汚染する可能性があります。こちらについても一概には言えませんが、操業年数が長いほど、油汚染が生じている可能性が高くなります
また、こういった施設の汚染状態を調査する場合には、地表だけでなく、タンクより下の土壌も調査することが望ましいです。

Case3 交通事故や大規模な災害時など

自動車による交通事故や、石油類を輸送していたタンクローリー等の横転時、地震や津波による大規模な災害での給油施設の損傷時など、予期しない場合にも、大量の油が流出する可能性があります。これらのケースでは、通常よりも大量な油が流出し、場所にもよりますが、河川や海、田畑まで汚染する可能性もあります。よって、迅速な対処が求められます。

油汚染の基準値

油には、土壌汚染対策法などで定められているような基準値は定められていません

というのは、鉱油類には様々な種類があり、成分も多く、また環境中で性状も変化するため、基準値を定めることが難しいからです。そのため、油汚染対策ガイドラインでも明確な基準値は定められておらず、油臭・油膜が生じている時に、土地の所有者などが、その土地においてどのような調査や対策を行えばよいかなどについての考え方が取りまとめられているだけです。

業界によっては、油の含有量1,000mg/kgを基準とされていたり、油臭・油膜がないことを基準とされるところがありますので、油汚染土壌の認識について、関係者間でしっかりと情報共有をされておくことが望ましいです。

油汚染調査の方法と費用

油汚染土壌の調査方法は、大別して3つあります。
①油臭・油膜試験
②ノルマルヘキサン含有量試験
③TPH試験

①油臭・油膜試験

油臭試験油膜試験

目的:分析対象の土壌に油が含まれているかどうかを確認する
方法:土壌から油のにおいがするか、土壌を水に浮かべて油膜が生じるかを判断する
分析期間:その場で判定

油汚染対策ガイドラインでは、油の基準値を定めるのが困難なため、人が油臭・油膜によって生活環境保全上の支障が生じないようにということで、方針が示されています。

②ノルマルヘキサン含有量試験

目的:土壌中に含まれる油分の量を把握する
方法:ノルマルヘキサンという有機溶媒に油を抽出させ、ノルマルヘキサンを揮発させて残ったものの重量を測定する方法です。そのため、揮発させる温度(80度)以下で揮発してしまうガソリン等が含まれていると、正確な重量は測定できません。
分析期間:約2週間

③TPH試験

目的:土壌中に含まれる油の種類と量を把握する
方法:試料中の油分を気化させて、分離させることで、各成分を定量します。
分析期間:約2週間

対象地の現況や調査目的などによって採取ポイントの設定や分析方法も変わって参りますので、詳しくはお気軽にお問い合わせください。